体幹における“同側性”と“対側性”

正しい体幹の使い方はその目的に応じて変化するものであり、競技の特性に応じて最適な使い方をする必要があります。

基本的な体幹の運動は3種類存在し、

  1. 前後の動き=イモムシの動き
  2. 同側の動き=魚やトカゲの動き
  3. 交互の動き=犬や馬の動き

本来、発達の段階で一通りの動きを経験して動きのパターンを獲得することが望ましいと考えられます。

これらの動きは生後1年の間に獲得してから歩行を獲得するのですが、この動きを獲得せずに成長する児が増えているのが現状です。

幼稚園や小学生を腹這いにして、特に指示を出さずにお腹を床につけたまま20mほど移動するように指示をします。すると、子供たちの動きのパターンの違いに気づくと思います。

①と②の動きがありますが、動きが円滑な場合は綺麗なトカゲ様の動きが出来ます。

この動きは、肩甲帯と股関節の動きをみる簡単な方法です。

1)の動きのように腕だけで引きつける様に身体を進ませる場合は、上肢と下肢の連動性が期待できません。

神経系が発達する幼少期に獲得しておきたいシンプルな方法です。

この動きには体幹の同側性と対側性の動きが入るので、評価として有用です。

同側性と対側性の動きは、様々なスポーツ動作における体幹の使い方として抑えておきたいポイントです。

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