子どもにサプリは必要か?

結論から言うと

子どもへのサプリメントは不要です。

いわゆるサプリメントは栄養補助食品ですが、代表的なプロテインなども含みます。

これは、米国小児科学会の報告です。

米国で販売されているような栄養補助食品は米国食品医薬品局(FDA)によって規制されていないことを知っておく必要があります。

実際にサプリメントの成分を調べた研究では、有害な可能性のある物質が高率で見られています。また、多くの製品にはラベルに記載されている成分が含まれていません。  

子どもの使用頻度の高いサプリとは・・

現代の子供達に使用が多いのが次の2つです。

プロテイン(タンパク質サプリ)

核酸サプリメント(クレアチン)

これらのサプリメントが若いアスリートのスポーツパフォーマンスの向上に役立つことを研究では示していません。  

思春期のアスリートは成長に伴い、そのパフォーマンスは著しく向上します。しかしながら、クレアチンはこの年齢層ではサプリによる追加の好影響を与えないようです

健康的でバランスの取れた食事をするほとんどの若い選手は、プロテイン(タンパク質サプリメント)を必要とせず、その恩恵を受けません。

しかし、菜食主義者は十分なタンパク質を食べない危険性があり、栄養士との食事計画から利益を得る可能性はあります。

プロテインやクレアチンは成人男性にとっては、影響を与える根拠が揃っていますが、子供達に与える影響はほとんどありません。

ビタミンやミネラルもほとんど必要ない

健康的でバランスのとれた食事をしているアスリートは、ビタミンやミネラルのサプリメントを必要としません。鉄分が少ないと運動能力が低下しますが、鉄分や他のビタミンやミネラルを大量に摂取しても、他の点では健康な運動選手のスポーツパフォーマンスは改善されません

成長への影響や副作用が出る・・

Taking Stock of Dietary Supplements’ Harmful Effects on Children, Adolescents, and Young Adults. Journal of adolescent health 65:455-461

0〜25歳の11歳以上の個人に影響を与えた977件のサプリメント関連の有害事象が報告されています。筋肉増強のために販売されたサプリメント(リスク比[RR] = 2.7)、エネルギー(RR = 2.6)、および体重減少(RR = 2.6)は、ビタミンと比較して、重篤な医療イベントのリスクのほぼ3倍に関連していました。

減量、筋肉増強、およびエネルギーのために販売された栄養補助食品は、ビタミン類のサプリメントと比較して重篤なリスクの増加を伴いました。子供や青年の消費を減らすために、規制の積極的な実施が必要です

オーストラリアスポーツアンチドーピング機関(ASADA)からの声明では、100%安全に使用できるサプリメントはなく、ほとんどのサプリメントは実際にはパフォーマンスを向上させない と述べています

子どものサプリメントの効果は、ほとんど宣伝(マーケティング)の影響によって作られています。

一般的にみても中学生(15歳頃)までのサプリメントの効果を検証できている研究はほとんど存在しません。

子どもの成長を考えて、サプリは控えよう!

1 COMMENT

SrTsuzu

重篤なリスク。なるほど。勉強になりました。三食きっちり食べ!給食はおかわり!ですね。

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