- ヒトが歩く理由は楽だから → エネルギー効率が良い
- 約1年間で歩行は獲得される(臥位→座位→立位→歩行)
新しい運動パターンを獲得するのは、エネルギー効率を良くするためです。例えば、歩行速度を上げると時速6−7kmの付近で走りたくなってきます。これは走るという運動パターンの方が効率が良いからです。
同じように馬も走る速度に応じて3種類の運動パターンを使い分けて移動することがわかっています。
例えば、四つ這いの状態で移動しようとする場合と普通に歩行をする場合を比較するとエネルギー消費の観点から言うと、3倍以上も効率が違います。
生まれてから生後5ヶ月くらいでは、ヒトはお腹をつけた状態で手足を動かすことで移動を獲得して行きます。
腹這いよりも四つ這いの方が、四つ這いよりも二足歩行の方がエネルギー効率が良く、移動速度も速いために歩行を獲得していくのです。
ヒトが移動手段を獲得していくのはいかにして効率よく移動するかを学習した結果であるといえそうです。
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こんにちわ。
札幌渓仁会リハビリテーション病院で理学療法士をしています、村岡と申します。
本ブログ非常に参考になりました。
そこで、今回、当院内で歩行の再獲得について、当方が講義を行うことになっているのですが、【なぜヒトは歩行を獲得するのか?】の四つ這い動作の重要性は運動パターンの獲得にある、の図を使用させていただきたいです。問題ないでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、ご返信よろしくお願いいたします。
連絡ありがとうございます、ご自由にご活用下さい。