前回の投球障害の際に、肩関節の後方の関節包が硬くなると障害の発生要因となることを説明しました。
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投球を理解する上で、基本的な肩の動きや可動性は重要です。
今回は、肩関節の動きと可動性について説明します。
肩関節の可動性について、投球で最も関与する動きが内旋と外旋の動きです。ここでいう動きとは、運動の方向のことです。また、動く範囲のことを可動域といいます。
投球において重要なこと
- 円滑な動きが行える
- 十分な可動域がある → 今回はここがポイント‼️
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内旋と外旋の可動域については、このように測定できます。
問題となる場合があるのが
- 内旋の可動域 → 左右差が20 °以上(利き腕が硬くなる)
- 外旋の可動域 → 左右差が5° 以上 (利き腕が動きやすい)
- 総合的可動域 → 左右差が5°以上
問題① 過剰な外旋 問題② 内旋の制限
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投球動作をはじめとした、オーバヘッド動作と呼ばれる動きでは肩の可動域に上記のような特長が現れます。
過剰な外旋はCocking期での障害に関与します。
内旋の制限は投球動作を行う選手の多くで見られます。
内旋の硬さは、後方の関節包の硬さを反映しているので、可動域を確認しておく必要があります。
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肩関節の後方関節包の硬さは、投球動作時の痛みだけでなく、上肢を挙上した際にも痛みを発生させる要因の一つです。
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Point
肩関節の可動域を評価しよう‼️
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