理学療法士やトレーナーとして日々選手や学生と接しているときに、感じることが
コーチ(or自分)の話が全く選手に通じていない
という事実です。
原因は簡単で 読解力の不足 です。
PIAACという国際的な調査があります。
PIAAC は先進国の学習到達度調査 (PISA)の大人版で 16歳から65歳を対象として, 仕事に必要な 「読解力 」 「数的思考力 」 「 ITを活用した問題解決能力 ( ITスキル ) 」を測定する国際調査で 、 OECD(経済協力開発機構 )加盟の先進国を中心に 24カ国 ・地域の約 15万 7000人を対象に実施されました 。日本では国立教育政策研究所によって 、 「国際成人力調査 」として2013年に概要がまとめられています 。
この調査で明らかになっているのが、
- 日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない 。
- 日本人の3分の1以上が小学校 3〜4年生以下の数的思考力しかない 。
- パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は 1割以下しかいない。
- 65歳以下の日本の労働力人口のうち 3人に1人がそもそもパソコンを使えない 。
引用:事実 v s本能 目を背けたいファクトにも理由がある 橘玲
基本的に、言語的な理解が十分ではない選手が多いのです。
例えば、カヌー競技において〝足を使え〟〝腰を回せ〟といった指導を選手にするとします。
実際には、大きく分けて2通りの解釈ができます。
解釈の仕方
① 下肢を使って、骨盤を回旋させることで身体を回す
②体幹を回旋させて、上半身だけを回す
単純な説明においても、口頭指示だけでは実際に選手がどのように理解しているのかはわからないのです。
実際に、選手は肩甲骨や股関節の重要性がわかっていたとしても、その関節がどのように動いているのかを知らないことは多いです。
選手が“わかる”というレベルを把握しよう!
次回は、どうやったら選手に伝わるのかを具対的に説明していきます。
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