スポーツ動作において縦回転と横回転が存在することはお伝えしました。
縦回転と横回転でどちらが良いということはないのですが、
理想的には 斜め回転 です。
簡単に理由を説明していきます。
運動が行われるということは、筋肉が活動して骨が動かされるということです。
縦回転と横回転では、使っている筋肉のグループ(muscle synergy)が異なります。
キック動作で説明します。
キック動作の縦回転はインステップキック、横回転はインフロントキックと考えていただけると分かりやすいかと思います。インステップは脚を前後に動かすので矢状面の運動、インフロントは脚を回すように動かすので水平面の運動と言います。
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この2つの動作は使っている筋肉のグループが下図のように異なります。そのため、動きの特性によって強化すべき筋肉も変わってきます。
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筋肉は連結をしており、この連動のタイミングが適切なほど強い力を発揮することができます。下図の様に、個々の筋肉が列を成して連なっているので、この筋群が効率よく働くことで円滑な動作が遂行できます。
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縦回転と横回転は、選手の骨格や筋肉の特性によって縦よりか横よりかは変わってきます。
縦回転と横回転がありますが、斜め回転(対角線)の運動が効果的であると考えられています。
昔からPNF(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation)という神経を促通する主義の中で、対角線のパターンが効果的であることは臨床的に言われていました。
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この手技からもわかりますが、斜め方向の回転は
縦回転のシナジー ✖︎ 横回転のシナジー を統合して効果的に使うことができると考えられます。
PNFの手技は、海外ではよくスポーツ選手に使われます。サッカーだけでなく、野球やバレー、バスケットボール、カヌーとあらゆる競技が対象になります。
PNFは技術的に難しい部分もありますが、専門家の指導のもと適切な介入を受けると高いパフォーマンスが期待できます。
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