動作における縦回転と横回転

VERTICAL ROTATION AND HORIZONTAL ROTATION

動きには縦回転と横回転がある

ヒトの動きには縦回転と横回転があります。

基本的に、動作の発達は中枢(身体に近いところ)から末梢(身体に遠いところ)へと発達していきますが、物を操作する動作(ボール投げやキック動作などは)は末梢から中枢へと動きが大きくなります。

投球動作を例にとると

腕で投げる状態から、体幹を使い、最後に下肢まで使うことで全身を使った動作に発達していきます。

末梢の動きに合わせて中枢の動きが連動する

腕の振りを大きくするためには、体幹を大きく速く動かす必要があります。このとき、腕を縦方向に振る場合には、体幹を前後に大きく動かす必要があります。

一方で、腕を横方向に振る場合には、体幹を回旋させて動かすことによって、腕振りを速くすることができます。

末梢の動かし方と中枢の動かし方はリンクしているのです。

腕振りの方向によって体幹ー下肢の使い方は変わる

そのため、腕振り=肘の高さが変化することによって、縦方向になるか、横方向になるか決まってきます。

基本的にはヒトは縦方向の動きを獲得してから横方向(回旋)の動きへと発達していきます。

これは、進化的に証明されており、チンパンジーなどの動物は腕を縦に振り下ろすことしかできないので、球速は頑張っても50km/hくらいしかでません。

一方で、ヒトは体幹の回旋を使うことによって160km/hの球を投げることができます(Natureという超有名雑誌で証明済み)。

縦回転や横回転は、様々な競技でみられます。

サッカーでは、インステップキックは縦回転、インフロントキックは横回転です。幼稚園児や小学校低学年時は、インフロントキックを蹴れません。

また、カヌー競技においてもパドルを立てる縦回転やパドルを寝かせる横回転がみられます。

縦回転と横回転は、選手の特徴によって変化するので必ずしもどちらがいいとは限りません。

動きの縦回転と横回転を見分けよう❗️

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