2017-2019年の間において、最もキックが上手い選手は誰か挙げるとするならば、ベルギー代表でマンチュスターシティに在籍するケビン・デブライネ選手が挙げられます。
強くて正確なインサイドキックはどのようにして生まれているのか・・
何気ないインサイドキックについて分析してみたいと思います。
キックの本質
蹴り方については、運動学的に幾つもの動きがあるのですが、簡単に説明します。
下肢のみの動き
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骨盤を連動させた動き
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上半身を逆方向に回転させた動き
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キックの加速の原理
脚だけを動かすよりも骨盤を連動させた方が強い力が発揮できます。特に骨盤や股関節といった中枢側が強い力を出すことで、強いキックが可能となります。
これはよく知られた原理ですが、もう一つポイントがあります。
それは、さらに強力で速い動きにするためには、中枢側を動かして末梢が加速し始めたら、中枢側を逆方向に動かすということです。
デブライネの何が凄いのか?
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上記の3つのパターンがあるとしたら、デブルイネのキックは最後のパターンです。
多くのプロサッカー選手はこのキックが可能なのですが、デブルイネ選手は骨盤の逆回転に加えて、瞬間的に大腿部も逆方向に捻っています。
スロー映像で見ると、インサイドキックの瞬間に股関節は瞬間的に外旋して、膝から下は内旋の方向に急加速しています。瞬間的にO脚のように見えます。
末梢部を加速させるためには、中枢側を逆方向に動かすことでムチの動きが発生して、下腿がしなるように動きます。
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また、瞬間的に重心を後下方に落とすことで、姿勢を安定させるとともに下肢の動きを加速させています。
インサイドキックは基本的に股関節が内転・内旋の方向に動くので、瞬間的に逆方向に動かすのは、実は非常に難しいのです。強靭な股関節周囲の筋力と神経の反応が無ければできません。
イニエスタ選手のドリブル同様に、これは無意識の動きですので本来意識的に行なっているものではありません。
スロー映像で分析すると、結果的にその動きが理にかなっているというだけの話です。
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