2010年頃からmuscle synergy(筋シナジー) に関する研究が盛んです。
muscle synergy とは簡単にいうと “神経と筋肉のグループ” のことです。
概要図を示します。
図のように、ヒトの運動は様々な筋肉が協調して働くことで成り立っています。
しかし、一つ一つの筋肉に個々の神経が指令を出すのは効率が悪い上に、必ずしもタイミングよく働いてくれるとは限りません。
そこで、ヒトでは筋肉をグループ化して、特定の神経が働くと同時に幾つもの筋肉を働かせるような仕組みが存在します。これが筋シナジーのざっくりした原理です。
シナジーの研究は 歩行動作の解析 で有名になりました。
歩行は簡単に4つ〜5つのグループ(筋シナジー)で成り立っていることが明らかになっています。
シナジーが形成される一つの要因が
すなわち、ある方向にタイミングを合わせて力を入れようとした結果
神経と筋肉は協調して、課題を遂行します。
筋シナジーの使い方によって、競技者のレベルは変わってきます。競技によってこのシナジーは特異的なものもあれば、共通のものもあります。
上手いシナジーが形成されている選手ほど、高いパフォーマンスが期待されます。
筋シナジーを形成する大事な要素は
このシナジーの原理からわかることは、
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