情報収集から情報編集の時代へ
成熟社会では、情報収集力から情報編集力の時代に変化すると言われています。
そのために、20代で情報収集の方法を学んで身につけておくことが必要です。
知識を身につけていく場合に必要なのは、どの情報をどういった形で取り入れていくかを学ぶことが大切です。
知識や技術で差をつけたい時に、有益な情報を持って技術を積んでいくことと、曖昧な知識を持って取り組むのでは10年後に大きな差がつきます。
セミナー講師のやり方を真似するのではなく、セミナー講師が考えている背景が何であるのかを考えながら取り組みことが必要です。
情報の取り入れ方によって実力をつける
情報収集にはコツがあります。研究者やセミナー講師が知識を取り入れる方法について解説していきます。
やるべきことは3つです。
入門書→ 専門書の順番から入る
知識を定着させるのに必要なのが、分かっている範囲を広げていくことです。自分が全く知らない世界を勉強しようと思うと、脳が拒絶反応を起こします。
そのため、イラストやカラー写真の多い一般向けの書籍を数冊読むことがオススメです。統計でも、ITの世界でもわかりやすい入門書が増えてきました。また、入門書の良い点は、一般の人にわかりやすく説明する際に知識をどの程度のレベルに落とし込むかを理解しやすいことです。
ただし、注意が必要なのが、写真やイラストは刺激の量が多い割には情報の密度が薄いことが多いです。専門家として、アドバイスするためには一段階深い知識が必要になります。
専門書も様々なものがありますが、文献の数が多い論文は根拠がベースに組み立てられているので、オススメです。
専門書は、有名な書物を通読
また、世界的に有名な書物や翻訳書は、専門分野で生きていくためには必ず目を通しておくことが望ましいです。
世界的に版を重ねているものや、業界では当たり前になっているものについては若い時に読んでおくと、知識のベースになります。
こういった書籍は、一冊1万円以上するものが多いですが、セミナーに何度も通うくらいなら毎日少しずつでもこうした本に目を通すほうが有益です。
情報収集で気をつけるのは、インターネットの使い方です。インターネットの情報は真偽が定かではない情報も多く出回っています。また、誇張させて伝えることも多いので、情報のリソースを考えて使う必要があります。
書籍は、情報の密度が圧倒的に濃いので何度も読み返して知識を定着すると後々使える知識として機能してきます。
良質な情報に触れる
世界的に何が起こっているのかを、把握しておくと業界全体の流れが理解できます。
スポーツ医学のトレンドも、下記の3つの雑誌が形成している部分が少なくありません。
特にBJSMは、オリンピック関係の内容が更新・蓄積されているので、世界のトレンドを知るには良い情報源です。
日本に入ってくる時には、どうしても日本語の壁が生じるので一次情報にアクセスして、自分で確かめる習慣ができるといいでしょう。
理論と実践の繰り返し
現場で取り組むためには、理論的な背景をベースに実践に落とし込んでいくことが重要です。
実技ばかりの学習ではなく、理論的なベースを気づくための解剖学、生理学、栄養学、神経科学的な知識も蓄えておく必要があります。
専門分野の知識は3-5年程度あれば、大体の知識は整理することができます。知識の幅を広げたり、知識の深さをつけるためには、情報収集の仕方を学び、現場に応用できるように編集・加工していく技術が必要です。
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