一流のアスリートは怪我をした際の思考法が、一般の方とは異なります。
アスリートとしての資産から考えると、怪我には資産を貯める重要な要素が詰まっています。
認知的資産が劇的に増える
一般的な選手は、20代中盤には身体的資産のピークを迎えて、30代の後半になると現役を引退する選手がほとんどです。
引退後の生活においては、多くの選手において身体的資産だけで生活することは難しくなってしまいます。
アスリートとしてのセカンドキャリアを考えた場合に不可欠なのが認知的資産です。つまり、知識や経験を言語化したり、様々な形で変換することによって付加価値をつけなければいけません。
怪我をすると、身体的資産は減ってしまいますが、考えようによっては認知的資産を増やすことができます。
認知的資産は基本的に減っていくことがないので、人生の資産を長い目で捉えた場合には怪我をしておくメリットは非常に大きいのです。
怪我から学べる人の特徴
怪我を経験した際に、この経験を糧にできる人には特徴があります。
ストレスマネジメントなどでもよく使われるものですが、Sense of coherence とも呼ばれています。
これは、アントノフスキーという医療社会学者が提唱した概念があり、極限のストレスに打ち勝って長生きした人達の特徴を整理したものです。
怪我から学べる人の特徴
① 有意味感:どんなにつらいことに対しても、何らかの意味を見いだせる感覚
②把握可能感:直面した困難な状況を冷静になって受け止め、先を見通して段取りができるという感覚
③処理可能感:どんなにつらいことに対しても、最後には何とかなると思える感覚
ケガしてやっぱり思ったんですけど、オレってやっぱりチャンスやな~と
本田圭佑 NHK プロフェッショナルより
怪我をした時に、そこから何を学べるのかを考えられるかどうかが、一流のアスリートたる所以です。
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